「浮気を許したのに、なんでこんなに苦しいんだろう――」
パートナーの浮気を知り、悩みぬいた末に「許す」という選択をしたあなた。
でも、ふとした瞬間にフラッシュバックしたり、信じた自分を責めてしまったり…心の奥底には、消化しきれない「しんどさ」が残っていませんか？
この記事では、浮気を許した後の“見えにくい苦しみ”に焦点を当て、少しでも楽になるための具体的な5つの方法を紹介します。
関係を続けるべきか迷っている人も、ひとまず気持ちを整理したい人も、ぜひ最後まで読んでみてください。
浮気を「許す」と決めたのに、なぜしんどい？
「浮気を許す」と自分で決めたのに、それでも「しんどい」「つらい」と感じてしまうのは、ごく自然な感情です。
その理由には、いくつかの心理的要因がありますので一緒にみていきましょう。
感情と理性が一致していないから
頭では「許そう」と思っていても、心が追いついていないことはよくあります。
裏切られたショックや傷ついた気持ちは、すぐには消えません。理性での「許し」と、感情としての「怒り」や「悲しみ」が矛盾していると、内面的に葛藤が生じて苦しくなります。
信頼が完全には回復していないから
浮気は信頼関係を壊す行為です。一度壊れた信頼は、たとえ相手が謝罪して関係を続けていても、すぐには戻りません。
「また裏切られるかもしれない」という不安が残っていると、常に心に負担がかかります。
自分を押さえ込んでいるから
「もう責めない」「忘れよう」と自分に言い聞かせて我慢していると、その抑圧が蓄積していきます。
「本当はもっと怒りたい」「傷ついた気持ちを認めてほしい」と思っているのに、それを表に出せないことが精神的な苦しさにつながることがあります。
周囲に話せず孤独を感じているから
浮気を許したことは、なかなか周囲に打ち明けにくい内容です。
「なんで許したの？」「私なら別れる」と言われるのが怖くて、気持ちを誰にも話せず抱え込んでしまうと、しんどさが増します。
自尊心が傷ついたままだから
浮気されると「自分に魅力がないから？」「私に原因が？」と自分を責めてしまう人もいます。
そういった傷が癒えていないと、相手を許しても、自分自身への自信が戻らず苦しくなります。
「許したのに、しんどい」と感じるあなたは、頑張っている証拠です。
無理にポジティブになろうとせず、まずはその気持ちに寄り添ってあげてください。
自分を大切にすることが、結果的に前に進む力になります。
許した後に出てくる“しんどい感情”の種類
浮気を許した後に出てくる感情は、多くの人が経験するもので、非常に複雑かつ矛盾をはらんでいます。
ここでは、代表的な感情の種類を挙げてご説明します。
怒り
「なんであんなことしたの？」「なぜ自分がこんな思いをしなきゃいけないのか」といった怒りは、まず浮気をされた側としては当たり前の感情です。
許したはずでも、ふとした瞬間に湧き上がってきやすいことが繰り返し起こることで心がしんどいと思ってしまうのです。
悲しみ
「信じていたのに裏切られた」「あのときの気持ちは本当だったの？」という喪失感は、自分の価値や関係の意味に対して深く悲しくなることもあります。
不安・恐れ
「また浮気されたらどうしよう？」「本当にもう終わったのか？」という未来への不安や恐れは、一度浮気をされてしまったら必然的に湧き上がってくるもの。
相手の言動に過敏になり、安心できない状態が続くことから心がしんどいと感じてしまうのです。
自己否定・自信喪失
浮気をされてしまうと「私に魅力がなかったのかな？」「あの人に比べて私は劣ってる？」という比較や自己評価の低下に繋がります。
ネガティブな感情が募るほど、自分を責めてしまう傾向が出やすく、心が病んでしまうこともあります。
虚しさ・空虚感
許したものの、心が満たされず、「これは正解だったのか？」と感じることもあり、気持ちを押し殺したり、関係が表面的になったときに生じやすくなります。
罪悪感（逆説的）
浮気をされてしまった辛さから自分を責めてしまい、「あんなに怒らなければ…」「もっと優しくしていれば浮気されなかったかも」などと考えることがあります。
本来相手の責任であるにも関わらず、罪悪感を抱える人も少なくありません。
愛情と執着の混在
「まだ好き」という気持ちと「もう信じられない」が同居してしまうことから、相手への情と裏切られた記憶が交錯し、混乱しやすくなることでしんどいと思ってしまうことがあります。
無力感
逆にどう頑張っても起きてしまった事実を変えられない無力さを感じ、相手が変わるかどうかもコントロールできず、無気力になることがあります。
「しんどい」という思いを通り越して何も考えたくなくなってしまうことから無力感に襲われるといえるでしょう。
憎しみ
時間が経ってから、「許したけど、やっぱり許せない」という後戻りする感情が沸き起こってきます。
怒りのパワーは多くの体力を必要とするので心身ともに疲弊してしまうことから「しんどい」と思ってしまうのです。
希望（少数ながら）
「またやり直せるかも」「前よりも関係が良くなるかもしれない」といった前向きな気持ちが少なからず湧き上がる方もいるでしょう。
相手の誠意や努力次第で芽生える可能性もありますが、大切なのは自分の気持ちです。
浮気を許すという選択をした後でも、感情は一本化できるものではありません。
矛盾する気持ちが同時に存在しても、それは“普通”の反応です。
大切なのは、自分の心の動きを無視せず、丁寧に向き合っていくことです。
苦しみから抜け出すための5つの方法
浮気を許したはずなのに、心が苦しい 。
その感情から抜け出すには、「自分を責めない」「心の整理をつける」「本音に向き合う」ことが大切です。
ここでは、具体的な方法をステップごとにご紹介します。
①「許した＝すぐに楽になる」は幻想だと知る
まずは、「許したからもう平気なはず」と思い込むのをやめましょう。
「許す」とは、気持ちのリセットではなく、「その出来事と向き合い続ける選択」をしたということ。
しんどいと感じるのは、むしろ自然で、あなたの心が正直に反応している証拠です。
②感情を押し込めず、“言語化”してあげる
心の中にあるモヤモヤや怒り、悲しみをため込むと、苦しさは増すばかり。
誰にも言えないなら、まずは紙やスマホのメモに「正直な気持ち」を書き出してみてください。
たとえば、
- 「本当は今でも怒っている」
- 「相手は変わったように見えても信じきれない」
- 「私は無理して笑ってる」
などを書くだけで、少しずつ整理されて心が軽くなっていきます。
③“心の回復”は時間がかかると自覚する
傷ついた心は、時間と安心があってこそ癒えます。
「まだこんなことで悩んでるなんて…」と自分を責めるのではなく、「時間が必要なんだ」と認めて、焦らず過ごしましょう。
④信頼の再構築には“相手の努力”も不可欠
あなたが一人で我慢して頑張っても、関係は良くなりません。
相手が「裏切った責任をどう取るか」「今後どう誠意を見せるか」を示さなければ、信頼は回復できないままです。
話し合いを重ねたり、納得できる行動を確認することで、「許す」ことの意味が深まっていきます。
⑤第三者のサポートを活用する
心の整理がどうしてもつかない場合、信頼できる友人やカウンセラー、あるいは夫婦問題に詳しい専門家に相談することも選択肢です。
身近に頼れる人がいない場合、オンライン相談や公的な無料窓口でも話を聞いてもらえます。
浮気を許すというのは、強くて深い決断です。
それでも傷ついているのは、あなたが一生懸命に愛し、信じ、そして裏切られたからなのです。
苦しい気持ちは消す必要はありません。
でも、あなたの未来は、いまの感情に縛られたままではもったいない。
少しずつ、「自分の心に優しくなる」ことから始めてみてください。
「それでも苦しい」と感じたら…離れる選択も“逃げ”ではない
「浮気を許したけど、どうしてもつらい」「しんどくて心が限界」と感じるなら、一度相手から離れるのはまったく間違ったことではありません。
離れることで以下のようなメリットがあることを考えると、むしろ、自分を守るための大切な選択肢の一つといえるでしょう。
【離れることで得られるメリット】
- 自分の感情と冷静に向き合える
- 相手に依存せず、心を整える時間が持てる
- 「自分はどうしたいか」が明確になってくる
- 関係を続けるか、別れるかの判断がしやすくなる
「許す＝我慢し続ける」ではありません。関係を続けるか見極めるためにも、一時的に距離を取ることは必要なプロセスです。
ここでは、離れる方法について解説していきます
離れるための方法①心の距離を置く（まずは内面から）
表面的には一緒にいても「自分軸」を取り戻すことで、精神的に少しラクになります。
【具体的なポイント】
・自分のペースを取り戻す
・相手に過剰に期待しない
・相手の言動に振り回されないよう意識する
離れるための方法②家の中で距離をとる
同居中でも「今は心を休めるための時間」と伝えるのが◎。
無理に接しなくてOKです。
【具体的なポイント】
・一人の時間を優先してつくる
・別室で寝る
・必要最低限の会話のみにする
離れるための方法③実家や友人宅に一時的に滞在する
あなた自身が落ち着ける環境で心を回復させましょう。
怒りをぶつけたまま一方的に出ていくのではなく、以下のような説明や行動をとるとその後の話し合いがしやすくなります。
【具体的なポイント】
・「冷静になるために距離をとりたい」と説明する
・数日～数週間離れてみる
離れるための方法④別居を検討する
長期的に距離を置きたいなら、別居も選択肢の一つです。
金銭面や生活面が不安な場合は、自治体の相談窓口やシェルターを利用することも視野に入れて行動しましょう。
【具体的なポイント】
無理に結論を急がず、「今は一人で考える時間がほしい」と伝えるのがベター
離れるための方法⑤LINE・SNSなどの連絡手段を制限する
頻繁な連絡がしんどいなら、通知をオフにしたり既読スルーでも構いません。
「今は自分を守る時間」と割り切ってOKです。
【補足】離れるときに伝える言葉の例（必要な場合）
「許したつもりだけど、まだ心がついてきていません。
少しだけ距離をとって、自分の気持ちを整理する時間がほしいです。
いまは無理に会話したり、仲良くしようとすることが余計につらくなってしまっています。」と伝えてみましょう。
このように、責めるのではなく「自分のために必要な時間」だと伝えると、相手も理解しやすくなります。
あなたがつらいと感じている時点で、「限界サイン」はもう出ています。
頑張り続けることよりも、自分を守ることのほうが大切です。
離れることは、逃げではありません。
むしろ、自分を回復させ、より良い未来を選ぶための勇気ある一歩です。
あなたの気持ちは正当で、大切にされるべきものです。
どうか無理をせず、自分の心の声に耳を傾けてください。
【関連記事】
浮気を許したけどしんどい…解決策が見つからない方はカモシカ探偵社までご相談ください
浮気を許したはずなのに、心が苦しい -そんな感情はごく自然なものです。
頭では「許そう」と決めていても、怒りや悲しみ、不安、自己否定などの複雑な感情が心に残り続けることはよくあります。
「許したのにまだしんどい」と感じるのは、あなたが傷つきながらも関係を大切にしようと努力している証拠です。
つらさから抜け出すためには、まずその感情を否定せず、自分の気持ちを認めることが大切です。
紙に書き出す、信頼できる人に話すなど、気持ちを外に出すことで心が軽くなります。
また、信頼の回復には相手の誠意ある行動も不可欠です。
あなたが一人で我慢し続ける必要はありません。
どうしても苦しいときは、一時的に相手から距離を置くことも選択肢の一つです。
別室で過ごす、実家に戻る、連絡を控えるなど、自分を守る行動をとってもいいのです。
離れることは逃げではなく、自分を大切にするための前向きな決断です。
あなたの心と未来を守るために、どうか無理をしないでください。
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